ニマメ

今日は昼、職場の休憩室でカップラーメンを食べてたの。風が強くて外に出る気もしなくてさ。物流倉庫だからパートのおばちゃんとか、中には若い娘もいたりするんだけど、俺が4人がけのテーブルにひとりで座ってたら後から相席みたいな感じでおばちゃんが4人やってきて、空いてる3つの席に3人座って、1人は隣のテーブルから椅子を持ってきて誕生日席みたいになってたんだけど、おばちゃんが張り切って作ったのかなんかしらないけど、たっぱに煮豆を入れて持ってきててさ。食べて食べてーってやってるのよ。なんか嫌な予感がしたんだけど、たっぱが一周したら、案の定、食べます?って聞かれて。

知らない人に煮豆をすすめらるってどうなんだろうなと。
俺の外見はそんなに柔和な感じなのだろうかと。
いや、どんだけ自信のある煮豆かなんかしらないけど、俺がもし凶暴な感じに見えたら煮豆なんかすすめられないだろうし、すすめてくるってことはそれなりに煮豆食い顔なんだろうなってちょっとへこんだ。

別に煮豆ごときで一体感を求めるほど、俺は寂しい人間じゃないし、ですから、

いいです(微々たる笑顔)

って言ったら、煮豆作ってないおばちゃんが、

あら、まぁ

って言った。ちょっとイラっとしたので俺も、

あら、まぁ

と言い返してやった。