愛される駅
職場の最寄り駅、新習志野の駅に新しい駅長が来たということで、ちょっと前まで改札のところに着任のご挨拶が貼ってあったんだ。
皆さんに親しまれ、愛される駅を目指して頑張るから・・・
みたいなことが書いてあってね。読んでみて、さて、みんなに愛される駅ってどんなだろうか、ということを考えてみたんだ。愛される駅の最上級というのは、結局、なんか知らないけどこの駅来ちゃうんだよな、とか、もしくはその駅ありきで住民が増えるとか、そういう状況だと思うのね。かと言って、駅を愛しすぎるばかりに寝泊まりする人が急増中とかね、そんな事態になってしまったらこれは新駅長かなり窮地だよね。注意しても、
『俺はこの駅を愛してるんだ!』
と言われたら駅長、返す言葉もありません。愛されてるならしょうがないわけです。
ま、それはちょっと極端な状況としても、
『駆け込み乗車はほんと、危険だからおよしなさいな。ほら!言ってるそばから!』
『風が強くて電車が遅れてるけど、もう少しの辛抱だよ。待てばいいことがきっとあるから』
『世間様を恨むんじゃないよ』
とかお母さんキャラが駅のアナウンスをしてくれてみんな和むとか。
とにかく河童がいるとか。
そういうね、今までの駅という概念を根底から覆していかない限り、新習志野ブームは到来しないと思うんだ。今なんて新習志野でアド街やったら5位くらいでネタ切れしてしまうような土地ですから。そう考えると新駅長のご挨拶は前途多難だなと思った次第で、一ヶ月経った今、何も変化が無い現状においては、やい駅長、口先だけか、と思わざるをえないわけなんだけど、ま、とりあえず、愛される駅づくりの第一歩として、京葉線の急行が停車する駅にしてくれ。それだけで俺の愛はグッと増す。